家庭菜園

農薬や化学肥料を使わない農法にもいろいろありますが、私たちの実践しているのは赤峰勝人さんが提唱した「循環農法」です。循環農法なら農作業が初めてという方でもお米は1年目から、畑なら1〜3年で味も濃く安心して食べることができる作物が収穫できます。

循環農法の特徴

循環農法の大きな特徴は、一般的な野菜作りでは厄介者扱いされる〈雑草〉〈虫〉〈土壌菌〉この3つこそが畑生態系循環を担い、畑の土を豊かにすると捉えていることです。畑に生えた草はその土壌に不足しているミネラルを含むため種ができるまで育て、土に還す。 完熟堆肥を作り、畑に入れる。この2つを行うことで土壌菌を豊かにバランスを整えていきます。そうすることで畑は数年で回復し、どんな野菜でも、農薬や化学肥料を一切使わずに栽培できるようになります。アトピー性皮膚炎、喘息、癌などを患った方が「循環農法」の野菜を食べているうちに回復するのも土壌が回復するのと同じ原理です。

循環農法と自然農

不耕起の自然農は理想的ですが、戦後になって使用されるようになった農薬や化学肥料、除草剤で田畑が疲弊しているため、その理想の状態に戻すのが「循環農法」ともいえます。畑の草を活かすことは自然農と同じですが、その活かし方と完熟堆肥を使うところが自然農と異なります。「循環農法」は土壌が良い状態になるまで草のミネラルをしっかり分解させ、野菜への悪影響を回避させるために畑を耕します。なので、慣行農法の畑を農薬・化学肥料不使用の畑に転換したい方、家庭菜園で早めに結果を出したい方には「循環農法」をおすすめします。自然農を目指す時は、まず循環農法を実践し、その後、自然農へ転換されると良いでしょう。